アラブ首長国連邦とオーストラリアは、新たな自由貿易協定(FTA)を締結した。
豪・UAE包括的経済連携協定の交渉が9月17日に終了し、両国間の貿易・投資の新時代が幕を開けた。
FTAは両国間の貿易を大きく後押しするもので、99%以上のオーストラリア製品が無関税でUAEに入国できるようになる。
投資に大勝利
FTAは、2023年に総額206億ドルに上るオーストラリアとUAE間の二国間投資を増加させることが期待されている。
「UAEには世界最大級の政府系ファンドがあります」とドン・ファレル連邦通商相は言う。
「UAEとの貿易協定は投資を促進し、再生可能エネルギー大国になるというアルバニア政府の野望を達成するために重要である。
この協定には、重要鉱物など、オーストラリアのエネルギー転換を支える分野への双方向投資を奨励する枠組みが含まれている。
主要貿易相手国との関係強化
UAEとオーストラリア間の双方向貿易額は2023年に99億ドルに達し、UAEは中東におけるオーストラリア最大の貿易・投資パートナーとなる。
中東市場には約5,800万人の消費者がおり、国内総生産(GDP)の合計は1兆4,000億豪ドルに達する。
オーストラリアからUAEへの主な輸出品目は、アルミナ、食肉、乳製品、油糧種子、水産物、鉄鋼、菜種、ナッツ、蜂蜜、石炭、ひよこ豆、レンズ豆、高等教育などである。
この協定はオーストラリアの輸入業者にもメリットがあり、UAE産の家具、銅線、ガラス容器、プラスチックの関税が引き下げられる。
オーストラリアの一般家庭と企業は、年間約4000万ドルを節約できると推定されている。
オーストラリアとアラブ首長国連邦は現在、今年末の調印に向け、正式な条約文の作成に取り組んでいる。